2009年01月30日

チャレンジウォーク2009 隊長のおもい

チャレンジウォーク2009へのおもい

チャレンジウォーク・・・毎年コースも違えば、メンバーも違います。前回はひたすら降り続く、雨との戦いで急遽、宿泊先も変更するというアクシデントもありました。
そんな過酷な状況の中、初めてのリタイヤ者が…。
3日目から足を引きずりはじめた彼は、集団から徐々に遅れながらも前を見続け歩いていました。4日目もあきらめずに前を見続けました。夜のアイシングやマッサージも誰よりも念入りにおこない、5日目の朝を迎えました。しかし彼の足は、前に進むことを拒みました。リタイヤを彼自身が決め、こんな言葉残して帰っていきました。
「ボク…もう歩けません。リタイヤします…でも絶対来年チャレンジします」と。

1名のリタイヤ者の除き、32名が城崎マリンワールドでゴールを迎えました。

解散式。ある保護者の方が参加した子どもにこんなことを言いました。
「小さい子が多かったから、大変だったでしょ。スピードもあがらないし、打合せも進まなかったでしょ?」そう言われた子が食って掛かるように返答した言葉は…
「何言ってるの!あの子達がいたから、私ら最後まで行くことができたんやで!あの子達がいなかったら、私もリタイヤしてた!」と。
個々がその時にできる役割を必死で探し、居場所を見つける。自分がみんなのためにできることを考えた結果が、ゴールにつながったということを、彼女自身が気付いていたのではないかと思います。

リタイヤした彼が持っていた『目標を見続けることのできる力』。
お母さんに食って掛かった彼女が気付いた『居場所を見つける力』。
これらは生きる力の一つではないかと考えます。本来その力を持ち合わせているはずの子ども達。そんな子ども達を今回も見守り続けたいと思います。

隊長 榎本英樹  

Posted by NPO法人 生涯学習サポート兵庫 at 10:00Comments(0)