2009年04月09日

やまさんより

やまさんです。

チャレンジウォーク終了後、ひとりの参加者の声を聞きました。

「めっちゃ面白かった。参加して本当によかった。
でも、こんなしんどいことには二度と参加したくない!!」

彼は初めて参加した小学6年生。4月からは中学生です。

やまさんより

嬉しかった。
企画者としてこの言葉が聞きたかった。

彼にはもう次のゴールが見えているんでしょうね。
縦断ゴールの向こう側が見えたのでしょう。



兵庫県150kmを徒歩で縦断してくれたところで
何か直接人生の得になるわけではありません。
歩いたことを、どう自分の人生におきかえるかが大切なんですね。
このことを専門用語では「一般化」といいます。

彼はこのチャレンジウォーク挑戦の直前に
ひとつの挫折があったのだと、後日保護者から聞きました。
小学生時代、一生懸命やってきたスポーツなのにも関わらず、
最後は、大人の都合にも振り回され、引退試合を前に退団。
これから何を目標にがんばればいいのか悩みながらの参加だったとのこと。


チャレンジウォーク終了後
彼が最初にしたことは、
長年使っていたお気に入りのジャージを
後輩にプレゼントしたことだそうです。
お母さん曰く「行く前までは、あんなに大切にしていたジャージのに・・・」


チャレンジウォークを見事に一般化し
次の目標を見つけた彼はすごいと思う。





目標を達成できないのが「失敗」
目標を見失うのが「挫折」

昭和の名横綱 千代の富士が前人未踏の1000勝を達成したときに
記者からのインタビューで
「次の目標は何勝ですか?」
と聞かれて
「1001勝です」
と答えたのは有名なお話です。
千代の富士は小さな目標を常に立て続け、
失敗はしても挫折しないようにしていたんですね。


今回、兵庫県の縦断を達成したチャレンジャーたち
150kmのゴールの向こう側を見つけなければ
成功して挫折することもあるんですよ。
次の目標は何なのか、探さないとね。

子どもたちの周りの私たち大人も
目標を達成するお手伝いは出来ませんが
目標を見つけるお手伝いは出来るかもと思っています。

Posted by NPO法人 生涯学習サポート兵庫 at 16:27│Comments(4)
この記事へのコメント
いつもながら山さんの言葉には考えさせられます。わが子がチャレンジから帰ると二人とも「次のチャレンジキャンプに行く」とすぐ口にする姿に違和感をいつも感じてた自分・・・なんでやろと思ってましがなんとなく見えてきました。ありがとう。
Posted by かっぱ at 2009年04月09日 18:14
「失敗」と「挫折」似ているようで違うんですよね。我が子もスポーツをしていますが目先のことにとらわれがちになるのでチャレンジウォークは広い視野で先を見通す力をつけてくれるの良いですね。たくさんの失敗をする我が子(昨日、骨折しました・・・)は大歓迎!でも「挫折」する我が子には何もしてやれない・・・
今は普段の生活に戻ってそれぞれ目標を見つけているような気がするのですが。またゆっくり聞いてみたいと思います。

すみません!今日の(昨日の?)イイミミにのっていたコメントですが上の兄は去年参加で今年は参加していません。いつもはしゃべりすぎな子ですが緊張したのかうまく伝わらなかったようです。

これからもやまさん、えのちゃんブログ更新してくださいね。いろんな言葉投げかけてください。子育てに悩んだらこのブログを見てあの日のこと思い出し頑張れそうな気がします。これからもよろしくお願いします。
Posted by しゅん&かな母 at 2009年04月10日 00:25
ありがとうございます。
子どもをみつめる目があったかすぎて、涙がでます。
Posted by ごんぴママ at 2009年04月10日 06:10
昨日、橋の上で「彼」を見ました。
「彼」は真新しい制服を着て友達と楽しそうに帰っていました。
なぜか、にやにやしながら見ている私・・・

うれしかった。
理由もなくうれしかったんです。

「彼」は前を見ていましたよ。
次の目標に向かって・・・
Posted by ちゃーちゃん at 2009年04月10日 07:46
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